マグノリアの木
宮沢賢治の作品で、童話「マグノリアの木」という作品があります。
「マグノリアの木」より抜粋
「あなたですか、さっきから霧の中やらでお歌いになった方は。」
「ええ私です。又あなたです。
なぜなら私というものも又あなたが感じているのですから。」
「そうです。ありがとう。私です。
又あなたです。なぜなら私というものも又あなたの中にあるのですから。」
これ、子供が読んでどう思うんやろ(笑
旅をしていると、よく初めて会ったとは思えない人に会いませんか?
あれ?どっかで会いましたっけ?
ってよくあります。
まつりでも、こうゆうことよくありますね。
この現象のはなしで、すごく感動したはなしがあるんです。
2004年に京都のとある大学で、
「happy mitting」というイベントがあったんです。
その「happy mitting]でシンポジウムの企画があって、
そこで、82歳ナナオサカキ氏が太平洋戦争の体験を話してくれたんです。
戦争当時、ナナオさんは海軍でレーダー技師をしていたらしいです。
なんとなんと、ロン毛にヒゲで!!
当時としては、すごいことやと、、、
「よく、上官に殴られましたが、まだ海軍はハイカラなほうでしたね」
と、ナナオさん。
そして、ある日、その海軍の基地がアメリカ軍の戦闘機によって空襲をうけます。
ナナオさんたちは、基地の地下に避難していたんですが、
あまりにも攻撃がしつこいので、
様子を見てこい!!と上官に命令され、
ナナオさんは、様子を見るために梯子をのぼって、基地の外にでました。
そこに、敵の戦闘機が低空飛行でせまってきて、、、
でもよく見ると、その戦闘機のパイロットも、
ロン毛にヒゲ!!
それで、おもわず、ロン毛にヒゲのナナオさん、
両手をあげて、オーイと敵の戦闘機に向かって手を振った。
そしたら、戦闘機はあたまの上をぐるーっと旋回して、そのままどっかにいってしまった。。。
という内容のはなしだったんですが、
このはなし、、、
末端の兵隊の精一杯の反抗、、、
その気持ちを、極限の一瞬で、お互いに相手のなかに感じ合って、、、
人と、人が出会うってことは、すごいことなんですね。
奇跡?
このはなしのほかにも、
ナナオさん、
会場まで来る時、ヒッチハイクできたり、
渡したギャラ、落としたり、、(あとで見つかりましたが)
ほんま、一生忘れません。