どん底脱出
岡本太郎の若い時の逸話なんですが、
太平洋戦争中、軍隊に入れられて、
毎日毎日厳しい訓練をうけて、灰色一色の日々のなかで、
ある日、ほふく前進の訓練してるときに一輪の花が咲いていて、
その花に猛烈に感動した。
ってはなしがあるんですが、
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)
- 作者: 岡本太郎
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 1993/08/01
- メディア: 文庫
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僕もインドで似たような経験をしたことがあるんです。
長い間旅してると、「沈没」ってやつがあるんです。
あんときは、インド滞在もうすぐ半年ってときでした、
ただでさえカオスやのに、さらにぐるぐるのニューデリーで、しかもメインバザールでみごとに沈没、、、
最初のうちは、ニューデリーの刺激はものすごくて、見るもん会う人全部が新鮮やったんですが、
慣れってのは恐ろしもので、そのうちそれが普通になってしまうんですね。
無関心無感動、そのまま大都会の廃退的なとこに落ち込んでいって、、、
もう灰色の一色で、最初の輝きなんてまったくなくて、
もうなにも考えられず、思考停止。
このままやったら、ほんまにヤバイ!!
ってなんとか、ダラムシャラーに逃げるように行ったのやけど、
ダラムシャラーでも、廃退的な生活から抜け出せんくて、、、
そんな時に、「 Vipassana」を知るんです。
「 Vipassana」ってのは、ミャンマーの小乗仏教のながれの瞑想のコースで、
10日間、誰ともしゃべってはだめで、朝4時起きで、一日中ひたすら瞑想。
これやこれに、行こう!!
って思ったんですが、なかなかいけなくて、、、
結局、廃退的なかなりヤバイ日々を送ってたんですね。
そこで、ひとりの女性に出会ったんです。
その女性に出会って衝撃をうけ、俺は何してるんやーってなって、
ほんまに一気に目が覚めたんです。
その勢いで、「 Vipassana」に行って、
苦しかったけど、10日間、ほんまにまじめに瞑想したんですね、
それで、コースから出てきたら、、、
色を見、音を聞く刹那。
世界がキラキラ!!
その帰り道に、道ばたに一輪花が咲いてたんですが、
うっわー花ってこんなに奇麗なんや!!って猛烈に感動したんです。
それからは、もう一直線、どん底脱出。
そのきっかけをくれたのは、その女性なんです。
今でも、感謝してます。
彼女は当時、英語とかペラペラで、
カルカッタにあるマザーハウスの日本人受け入れのスタッフしてたんですね、
そこの話や、インドで大地震あったときの現地の救助活動の話とか聞いて、
そんな生き方があるんや!!って感動したんです。
その当時は、これからヨルダンに行くって言っていて、
イラクでの民間の援助活動するって話してたんですね。
それで、彼女が拉致されたことを知ったのは、日本に帰ってから、
TVのニュース見てびっくり!!
無事解放されたときは、うれしかったなー
その後のメディアによる「自己責任」バッシングにはもう腹が立って腹が立って、
ほんまは彼女がやっていた、イラクでのストリートチルドレンに対する活動内容はすばらしくて、
フランスのメディアなんて、日本人は彼女の存在を誇るべきだって言ってるのに、
しかも彼女の活動を知ってる現地のイラク人たちが、解放にむけて動いてたはなしとか、
犯人グループが最後に、お詫び?として貴重なはちみつくれたはなしとか、
実際は、操作されてるレッテルとはぜんぜんちがうねん!!
しかも、彼女は米軍がイラクで何してるか、経験してる、なまの生きた情報、
戦争は、ほんまにえぐい。
イラクでの戦争が、石油の利権のためやったとしたら、
今の自分の便利な生活を維持するための延長やとしたら、
なんで、イラクのなんの罪もない人たちがえぐい体験してんのや!!
- 作者: 高遠菜穂子
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 高遠菜穂子
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2002/06/01
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